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なんちゃって俳句No7-13

番外編

いつになく空が美しく見える日

 

いい事わるい事めったにない事

 

風がないのに空が低いと怖い

 

のんびりできたらそれがいいか 

<「なんちゃって俳句」から生まれた俳句 >

 

「なんちゃって俳句」を書き始めてから
いつの間にか1ヶ月が過ぎて

もう7月のお盆時になりました。

 

お盆は東京は7月ですが、地方では8月が多い行事です。

この行事は各地で風物詩となっていますが

俳句では「盆」という季語は秋となります。

ということは8月のお盆が主流ということです。

 

まあ、現代はなんでも東京が中心ですが

今の時代を遡れば、各地でさまざまな歴史が残されていて

京都や大阪にも関東とは違う風習が今でも多くあります。

 

そんなこんなで、関東人でありながら東京と千葉という

二拠点の生活の場を持つ私は

お盆は東京が7月で千葉が8月なんだ。

夏休みにはみんな田舎へ里帰りするから

お盆と暮れは一年に二回の里帰りのお休みの時期なんだと

考えて生活してきました。

 

ほとんどの日本人が里帰りの大人の休日がお盆休みと

考えていると思います。

 

こんな風に、風習は時代と共に変化しながら

暦の新旧のズレに合わせたり

生活のリズムに合わせたり

自然の変化に合わせたり

少しづつですが変わりながら人々の暮らしと共に息づいています。

 

そんな人と人とがコミニュケーションを取るために必要なのが言葉です。

言葉だってさまざまでお国柄もあれば地域性や地理や自然に合わせた違いなど

いつでも流動的なものです。

 

だからこそ心を伝え合うことがとても重要になりますね。

言葉には必要な要素もあれば

へだたりを創る要因になりかねない特徴もあるなど

心を表現することは難しいことですが

ひとりひとりが自分の殻に閉じこもることなく

人間どおしのつながりを持って絆を深めていけたら

言葉の持つ役割が果たせたことになるのだと考えます。

 

そこで、俳句でも心理心情を解り易く表現することが出来たら

素晴らしい言葉を使った日本の文化として

広く親しまれて行けるのではないかと思いながら

「なんちゃって俳句」を書いてます。

100句を越えてからの自分なりに出来た

なんちゃって俳句から生まれた「これなら俳句だ!」

と思える句をご紹介します。

 

「風に騙されているかのような不安」・・・No100

 

「扇風機の音に暗闇が動く」・・・No130

 

「地球まで星の光りのタイムラグ」・・・No141

 

「身体から滲み出る汗がしょっぱい」・・・No149

 

「折れない強さで向日葵が咲いてる」・・・No164

 

以上5句を選んでみました。

この中で季語が無い句は2句「風に~」と「地球まで~」の句です。

他の句には季語があります。

 

「扇風機の音に暗闇が動く」

「身体から滲み出る汗がしょっぱい」

「折れない強さで向日葵が咲いてる」

 

あとの3句は季語があり17文字に納まっています。

「なんちゃって俳句」で言いたいことを今の生きた言葉で

そのまま詠むということから考えてみると

 

「風に騙されているかのような不安」

「身体から滲み出る汗がしょっぱい」

 

この2句がまさに「なんちゃって俳句」かな????

と作者本人は考えます。また、

 

「折れない強さで向日葵が咲いてる」

 

この句は、けっこうできた俳句だと思います。

心理心情が上五の「折れない強さ」に表れています。

例えばこれが「折れない太さ」だったら写生句としてはもっといいのかも知れません。

向日葵の茎の特徴が見て解ります。けれども「強さ」と言っているところに

主観的な心理心情が込められているように感じます。

これは最近の流行りで「折れない心」という言い方が流行っているので

そこからの表現なので、やっぱり「なんちゃって俳句」でいい句だと思います。

 

「地球まで星の光りのタイムラグ」

 

意外に私が好きな気に入っている句がこの句です。

余りにも長い年月のタイムラグが星の光となって地球に届くことを

十七文字にしました。宇宙のロマンです。

地球上の自然界の偉大さを越えた人間の想像以上の世界へのあこがれを詠んだものです。

季語が無い俳句ですが「なんちゃって俳句」にしては出来た俳句だと感じます。

解り易くて、ロマンと夢がありますよね。

 

「なんちゃって俳句」はじめの10句はこちら

https://youtu.be/BF_Ro_n43rg